ウェディングバルーン

結婚式前日のこと

結婚式前日は緊張とワクワク感が一緒になって、興奮気味。
とうとうここまできました。
今までバタバタと過ぎてきましたが、ようやく落ち着いた感じです。

明日は結婚式だと思うと感慨深いものがあります。
やはり、今まで育ててくれた両親には感謝の気持ちが自然と出てくるものです。

大人になった知った母親の気持ち

私の母親は「家の娘はかわいくて、かわいくて」という感じではありませんでした。
自分の感情をそれほど表に出さない人。
子どもの頃もそれほど母に褒められた記憶はありません。

でも、それで不満があったかということはなく、
私のわがままを聞き入れてくれる母でした。
ただ、友達の母親を見ていると、子どもがかわいくて仕方ないのだな、
と感じると少しだけ寂しさのようなものを感じたことも。

そんな母親でしたが、私が親の愛情を深く感じたのは、ホームステイから帰った時でした。
高校2年生の時、アメリカにホームステイに行きました。
期間は40日と短かったのですが、見るものすべてが新鮮で、充実した日々を送りました。

とても楽しく過ごしていたせいもあり、私は家に一度も連絡をしなかったのです。
親の気持ちなんて考えもしませんでした。

40日を終え、日本に帰ってきた日、空港には両親が迎えてに来てくれていました。
その時私は母の涙を見たのです。
最初に言われた一言は「一度も連絡をよこさないなんて」という言葉。

心配していたことが、痛いほど伝わってきて、
何て親不孝な娘なのだろうと反省したことを覚えています。

大人になるにつれ、母親が常に自分のことを考えていることを感じるようになりました。
親は無条件に子どもを愛するものなのだということを教えてくれたのは母です。

いつも優しい父親

目つぶって父の顔を思い出そうとすると、浮かぶのは笑顔です。
常に優しく、私の言うことをすべて受け入れてくれる父親。

希望の大学に落ちた時、会社でつらいことがあった時、
旦那様になる彼とケンカをした時でさえ、優しい言葉をかけてくれた父。
その言葉と笑顔にどれだけ救われたか分かりません。

口うるさい母親の言うことを上手に受け流し、祖母の介護で苦労していた母親に代わって夕ご飯を作ったり、
洗い物をしたり、洗濯をしたり、と母を手伝う父親を、私は心から尊敬しています。

食べ物の好みや体型や性格が、父と彼が似ているのは、私がファザコンだという証拠でしょうか?

時にはケンカもしますが、休日はいつも一緒に出かけ、
一緒に時間を過ごす二人の姿は娘の私が言うのも何ですが、ほほえましい仲の良い夫婦です。

そんな夫婦の姿を見せてくれている両親には、本当に感謝しています。
私たちも二人のような夫婦になれるように、お互いを気づかう気持ちを忘れずに、長い道のりを歩んでいきたいと思います。